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今年で31周年を迎えたJリーグ。どのクラブにも良い時期と悪い時期があり、その中で、最強と言われるような歴史的な強さを発揮したチームもある。今回は、Jリーグ31年の歴史で、未来に語り継がれるであろう、リーグの歴史に残る圧倒的な強さを誇ったチームを紹介する。
浦和レッズ:2006年
【写真:Getty Images】
主な成績:J1リーグ優勝、天皇杯優勝、スーパーカップ優勝
監督:ギド・ブッフバルト
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浦和レッズが悲願のJリーグ初優勝を成し遂げたのが2006シーズンだった。リーグ創設期は低迷が続き、“お荷物”とまで呼ばれたクラブが、ついに頂点まで上り詰めている。
選手として浦和で活躍したギド・ブッフバルトを2004年に監督として迎えた浦和は、着実に力を付けていった。2004シーズンのセカンドステージで優勝すると、2005シーズンは2位。初優勝への期待が高まる中で迎えたのが2006シーズンだった。
3-5-2のシステムで戦った浦和。最終ラインには田中マルクス闘莉王や坪井慶介といったサッカー日本代表クラスの選手が並び、中盤の底には長谷部誠と鈴木啓太が入った。闘莉王の攻撃参加は一つの武器で、のちに年間最優秀選手賞を受賞しているが、そのスペースをカバーする鈴木のサポートも大きかった。小野伸二と山田暢久が攻撃的なMFを務め、エメルソンのあとで10番を背負ったロブソン・ポンテが違いを生み出す役割を演じ、東京ヴェルディから獲得したワシントンが圧倒的な決定力で仕上げた。
スタイルとしては、まず前線のワシントンやポンテを目指すというシンプルな形が主で、画期的だったわけではない。それでもシーズンを通して安定した戦いをしていた。ブッフバルト監督は優勝後、Jリーグ公式メディアに対して「負けた試合を分析して改善を続けた」ことを一つのポイントに挙げた。事実、浦和は2006シーズンのJリーグで連敗が一度もなく、負けた後の試合で必ず勝利を手にしている。
Jリーグが産声を上げたときから、少しずつ成長してきた浦和は、シーズンの中でも成長を繰り返すことで初の栄冠を手にした。
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