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パリオリンピックのOA候補については…
日本サッカー協会(JFA)は30日、パリオリンピック出場を決めているU-23アメリカ代表との2試合(6月7日、6月11日)に臨む、U-23サッカー日本代表メンバー25名を発表した。会見の中で、山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)は、オーバーエイジ枠について言及している。
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今回発表されたメンバーには、AFCU23アジアカップカタール2024の優勝に貢献した、シント=トロイデンでプレーするMF藤田譲瑠チマやFC東京の松木玖生が順当に選出された一方で、注目度が高いオーバーエイジ(OA枠)は選ばれなかった。山本昌邦NDは、OA枠での選手招集について、以下のように述べた。
「オーバーエイジの選手は前回もお話したように、これまで長い時間をかけて進めてきました。そのなかには、たくさんの壁がある。個人の五輪に出場したい意思やクラブの了承を得ないといけない」
続けて「日本サッカーの成長の証で、A代表は移籍の可能性が高い選手が多い。移籍する選手は、移籍先の了承を得ないといけないし、そこのハードルは難しさを極めている。この選手という確約、五輪に出場できるというところには至っていない。難しい情勢です。その選手が大きなクラブで本当に必要とされているなかで、クラブの監督が決まっていないという状況もあり、交渉が難しくなっている」と、招集に関しての難しさを強調した。
また、山本NDは「予備登録も含めてオーバーエイジの土台にいる選手人数がどれくらいいるのか」という問いに「人数に関しては申し上げられない」とした上で、次のようにコメントを残している。
「移籍先のクラブが決まらない状況のなか、選手は代表に迷惑をかけたくないという、デリケートな問題がある。突然大きな移籍が動き出したら、五輪の期間がクラブではプレシーズンとしてトレーニングが大事な時期になります。その時期にトレーニングに参加していなければ、ポジション争いがとてつもない競争になる。ポジションを取れなければ9月のワールドカップ予選にも呼ばれなくなってしまうリスクもある。選手たちは本当に悩んでると思います」と答えるに留まった。
さらに、「難しい選択でそれを選手に背負わせるというのは我々としては避けたい」としつつも「日本サッカーの成長においても大事な節目だと感じているので、この経験は先々に活かしたい」と、日本サッカー発展のうえで、プラスに捉えたい意向を示した。
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