ブンデスリーガ(DFL)のラインハルト・ラウバル会長が、FIFAの2018、2022W杯招致不正疑惑の無罪判決に危機を感じている。15日のドイツ紙『キッカー』が報じている。
ラウバル会長は14日、EURO2016予選のドイツ代表対ジブラルタル代表の試合が行われる前に、ニュルンベルクの『キッカー』本社を訪れ、一連のW杯招致疑惑について意見を述べている。
同会長は、13日に報告された2018ロシア、2022カタールW杯招致においてFIFAの不正はなかったという判決に対し、「これはFIFAの基盤を揺るがす未だかつてない深刻な問題だ」と、危機感をあらわにした。
この問題を解決するには、「倫理委員会の判決内容を公開し、調査部門チーフのマイケル・ガルシア氏の告訴内容を明らかにするべき」と、2つのことが必要と話している。さらにこの判決と告訴内容を比較し、明かすべきと述べた。
同氏は「そうすれば、FIFAは完全に信頼を失うだろう」と、判決自体を信用していない様子。
加えて、それを行わなかった場合は「FIFAが頂点に立つべき組織かどうか疑問を呈すべきだ」と、明かしている。
同氏はFIFAがサッカー界のトップにいるべき組織ではないと考えているようだ。そして、対抗する策として「一つのオプションがある。まじめな話だ」と前置きし、「UEFAはFIFAから脱退を考えるべきだ」と発言している。
イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・ダイク会長も無罪判決に関しては「何かの冗談だろう」と話しており、サッカー界全体においてFIFAの立場は大きく揺らいでいる。
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