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衝撃が走った。チェルシーは現地時間21日、マウリシオ・ポチェッティーノ監督との契約を双方合意の上で解除したと発表した。まだ就任1年目、とくに後半戦は好調だっただけに、このフロントの決断に疑問の声を挙げる人も少なくない。なぜ、チェルシーとアルゼンチン人監督の歩みは、このような形で終わってしまったのか。(文:内藤秀明)
著者プロフィール:内藤秀明
1990年生まれ。プレミアリーグを中心にサッカーライターとして活動中。2023年には4試合解説者も務めた。またプレミアリーグのファンコミュニティ「プレミアパブ」の代表としてトークイベントやフットサルイベントなども主催している。趣味はお笑いライブを見に行くこと。
衝撃のポチェッティーノ退任
【写真:Getty Images】
寝耳に水とはこのことだ。現地時間5月21日、チェルシーはマウリシオ・ポチェッティーノ監督と双方合意の上での契約解除、つまり退任を発表した。
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確かに今季のチェルシーは、出だし不調だった。夏の移籍市場で主力選手の入れ替えが多く、スタメンや戦術が定まらないこともあり、スタートダッシュに失敗。シーズン折り返しの19節時点では7勝4分8敗で11位という成績だった。しかしシーズン終盤に復調すると、31節以降は6勝2分の無敗で乗り切り、最終的には6位まで順位を上げてシーズンを締め括った。この順位は褒められた結果ではないものの、前提として変革期であること、またその結果としてスカッドがアンバランスであることを考えると十分な内容ではあった。
筆者が複数のチェルシーファンを取材する限り、彼らとしても「もう1年は見守ってもいいか」となっていたところでの退任だった。一部のチェルシーファンはこの展開を予想していたらしいが、大半のサッカーファンにとっては衝撃のニュースだったろう。米メディア『ジ・アスレチック』のリアム・トゥーミー記者は「このニュースはチェルシーのサポーターを分裂させそうだ」と自身のコラムで綴ったが、今後の監督人事次第では、ファンの意見は割れそうである。
では何故、このような結果になったのか。今後、チェルシーはどこに向かっていくのか。