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代表 10年前

出遅れた“世界王者”。弱小ジブラルタル相手にドイツ代表が全力で戦わなければならない理由

W杯を制したドイツ代表だが、その後思わぬ苦戦を強いられている。ユーロ予選では4位。指揮官は警戒を強めている。次の相手はジブラルタルで、本来であれば戦力をテストしてもいい試合と言えるが、ベストで挑む必要がある。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

集中力の欠如を嘆くレーブ監督

出遅れた“世界王者”。弱小ジブラルタル相手にドイツ代表が全力で戦わなければならない理由
ドイツ代表ジェローム・ボアテング【写真:Getty Images】

 7月にブラジルW杯で優勝したドイツ代表は、世界王者となったが故に、その後の戦いで苦しんでいる。

 2014年11月13日付の独大衆紙ビルトで、ドイツ代表ボアテングは語った。

「どの相手も再び認識している。我々がドイツ代表だということを。世界王者だということを!」

 14日、ドイツ代表はニュルンベルクにジブラルタル代表を迎えて、2016年にフランスで開催される欧州選手権の予選、グループDの第4節を戦う。ここまで3戦を消化したドイツ代表は、1勝1分1敗と苦戦を強いられている。

 10月に行われた2連戦では、ポーランド代表に敵地で0-2と敗れ、アイルランド代表にはホームでアディショナルタイムに1-1のドローへと持ち込まれてしまう。ドイツ代表はグループDで4位と、決して世界王者に相応しいとは言えない状況だ。

 9日付のビルト日曜版では、ジブラルタル代表戦に臨むにあたって、指揮官のレーブが次のように述べている。

「この前、我々の対応はなおざりで、若干の注意が足りなかった。集中を欠いていたね。だらしなさを断ち切らなければならない」

 ボアテングは言う。

「我々は今、欧州選手権予選の段階にある。そして今まで、我々はもたらさなければならなかった成果を、もたらしていない。だから、我々は目覚め、注意しなければならなない。直ちに全ての試合で多くの成果をあげられるようにね」

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