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エジル、レアル退団の舞台裏。望まなかったアーセナル移籍、巨額報酬得た父親との決別

text by 編集部 photo by Getty Images

エジル、レアル退団の舞台裏。望まなかったアーセナル移籍、巨額報酬得た父親との決別
アーセナル移籍を後悔するメスト・エジル【写真:Getty Images】

 アーセナルのMFメスト・エジルと父親のムスタファ・エジルの親子の絆は金によって引き裂かれた。独紙『ビルト』は11日に親子同士の金銭トラブルは和解によって裁判が避けられたと報道したが、13日にスペイン紙『マルカ』は、彼等の関係はアーセナルに移籍してから既に壊れ始めていたと伝えている。

 レアル・マドリー退団から1ヶ月後、エジルは、高級車や高級ホテルなどの浪費や同選手のキャリアマネジメントに不満を感じ、個人事務所『エジル・マーケティングGmbH』の役員であった父のムスタファ氏を解任。兄のムトゥル・エジルを新しい代理人にしていた。

 これに激怒したムスタファ氏は、得られるはずだった所得分63万ユーロ(約8820万円)の支払いを求めて息子を提訴。エジルも黙っておらず、100万ユーロ(1億4000万円)の貸付金と社用車の返還を要求した。結局、裁判は行われず和解が成立した。

 エジルはファンからもチームメイトからも愛され、マドリーでの居心地も良かったものの、父親の乱暴な給料アップの圧力に嫌気が差したマドリーは65億円という巨額オファーを躊躇わず受け入れた。

 アーセナルへの移籍によって父親が800万ユーロ(11億2000万円)の報酬を貰っていたことを考慮すると、本人が望んでいない移籍を推し進めていたとしても何ら不思議はない。エジルに近しい知人によれば、彼がマドリー退団を後悔していない日は無いという。

 エジルが去ったそのシーズンにマドリーは念願のチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた。未だにベンゼマやS・ラモスとは交友関係を保っているが、絶好調のマドリーに何を思うだろうか。

【了】

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