ブンデスリーガには多くのアフリカ代表選手が所属している【写真:Getty Images】
今週と来週に開催されるアフリカ・ネーションズカップの予選に代表選手を派遣することについて、ブレーメンは心配していないようだ。13日のドイツ紙『キッカー』が報じている。
エボラ出血熱の恐怖に揺れるアフリカ大陸で、今週末と来週にかけてアフリカ・ネーションズカップの予選が開催される。ブンデスリーガには多くのアフリカ代表選手が所属し、その選手たちは試合に参加するためアフリカへ向かっている。
ボルシア・ドルトムントは、FWピエール=エメリク・オーバメヤンの感染、そして拡大を危惧し、招集を拒否。同選手は、招集に関する書類の不備もあり、まだドルトムントに残っている。2試合目のレソト戦には合流予定だが、クラブ側は反対の意向を示しているようだ。
これに対し、コンゴ代表のMFセドリック・マキアディの所属するブレーメンのロウベン・シュレダーSD(スポーツディレクター)は「予防措置が取られていて、大きな危険はないとわかっている」と、問題視していない。
さらにチームドクターのフィリップ・ハイトマン氏も「危険があるとは思っていない」と述べ、「全ての場所で感染を予防する措置が取られている」と、アフリカ側の対応を信頼している。
もちろん、当初は派遣に難色を示し、不安だったというシュレダーSD。しかし10月に行われた同予選において、マキアディが何事も無く帰還。その後の検査の報告でも、異常が無いことが確認されたため、問題ないという判断に至っているようだ。
それでも既に1ヶ月が経過しており、状況は変化している。ブレーメンが大丈夫だったとしても、ボルシアMGのMFイブラヒマ・トラオレ(ギニア)やヘルタ・ベルリンのFWサロモン・カルー(コートジボワール)をはじめとする多くのアフリカ各国の代表選手がおり、全員が100%無事とは言い切れないだろう。
何かが起きてからでは手遅れだが、FIFAもアフリカサッカー連盟(CAF)も、今のところは同大会の本大会を含めた試合の日程を変更しようとは考えていない。
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