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Jリーグ 6か月前

「ここまで悔しすぎる1か月は…」セレッソ大阪、西尾隆矢が反省する一瞬の判断。屈辱のアジア杯を経て「本当に…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第14節、FC町田ゼルビア対セレッソ大阪が15日に行われ、1-2でホームチームが勝利した。C大阪に所属するDF西尾隆矢にとっては、これがAFC U-23アジアカップカタール2024参戦後、初のリーグ戦に。同大会で悔しい思いをした若きDFには、まだまだ多くのものが求められている。(取材・文:元川悦子)

▽著者プロフィール:元川悦子

1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

アジアカップで屈辱「ここまで悔しい1か月は…」

セレッソ大阪
【写真:Getty Images】

 5月15日はJリーグの日。31年前の東京ヴェルディ対横浜マリノス戦で幕を開けた時点では10クラブしかなかったリーグも今では60クラブに拡大。今季J1初昇格を果たしたFC町田ゼルビアが堂々の優勝争いを展開している。

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 その町田に挑んだのがセレッソ大阪。彼らも95年からJリーグに参入した後発組だ。クラブ創設30周年の今季は悲願のタイトル獲得を目指し、田中駿汰やルーカス・フェルナンデスら即戦力を補強。序盤5戦無敗で一時首位に立つほどの快進撃を見せたが、4月21日の名古屋グランパス戦で苦杯を喫してから停滞。5月11日のヴィッセル神戸戦まで5戦未勝利という苦境にあえいでいる状況だ。

「主力のケガ人が出たのに加え、我々のサッカーに対して他チームの研究が進んでいるのが勝ち点を上積みできていない要因」と小菊昭雄監督は前日会見で語っていたが、毎熊晟矢や登里亨平、カピシャーバらのケガが今のチームに重くのしかかっているのは紛れもない事実と言える。

 こういう時こそ、フレッシュな戦力の台頭が求められるところ。その筆頭と言えるのが、AFC U-23アジアカップカタール2024から戻ってきた西尾隆矢。ご存じの通り、彼は同大会初戦・中国戦でまさかの一発退場を食らい、3試合出場停止処分を受けた。その間に木村誠二(鳥栖)や高井幸太が急成長。準決勝・イラク戦以降は出られる状態になったものの、ピッチに立てたのは同試合の後半アディショナルタイムからの数分間のみにとどまった。「大岩ジャパンの守備陣の大黒柱」と位置づけられていたDFにとっては不本意以外の何物でもなかったはずだ。

「日本が優勝したことはすごく嬉しかったけど、ここまで悔しすぎる1か月間はここまでの人生でもなかった」と負けず嫌いの男は内に秘めていた感情を改めて吐露した。その悔しさを晴らすのはピッチの上しかない。

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