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5月に入り、欧州の23/24シーズンも佳境を迎えている。今季は期待通りの成績を収めたビッグクラブももちろんあった一方で、シーズン前の予想を裏切り大躍進を果たしたクラブも目立った。今回は、23/24シーズンの欧州で旋風を巻き起こした監督をピックアップして紹介する。
シャビ・アロンソ(レバークーゼン/ドイツ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1981年11月25日
就任期間:2022年10月~
23/24リーグ戦成績:33試合27勝6分0敗(1位)
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欧州サッカーにおける今シーズン最大のトピックは、なんといってもレバークーゼンの快進撃だろう。今季公式戦49試合無敗というこれまでに例を見ない成績を叩き出し、クラブ創設以来初となるブンデスリーガ優勝を達成。また、UEFAヨーロッパリーグ(EL)とDFBポカールでも優勝の可能性を残すなど不世出のシーズンを送っている。そんな同クラブの指揮を務めるのが、シャビ・アロンソだ。
この新たな名将は現役時代、中盤から広い視野と卓越したパスセンスを生かし、プレーメイカーとしてリバプールやレアル・マドリードで活躍。ペップ・グアルディオラやカルロ・アンチェロッティなど名監督の下でプレーした経験があり、優れた戦術眼を養ってきた。
主に3-4-2-1の布陣で戦ってきたレバークーゼンは、非常に選手間の距離がいい。ボランチが相手FWの裏に位置することでDFへのプレスを抑制。ボランチにボールが入るとフロリアン・ヴィルツやヨナス・ホフマンのシャドウの選手やCFヴィクター・ボニフェイスが降りてきたり、裏に抜けたりして、中央に守備を集中させ、アレハンドロ・グリマルドとジェレミー・フリンポンの両WBをフリーにさせる。グリマルドはキックの精度、フリンポンは自慢の快速を武器に、ここまで両者合わせてリーグ戦18ゴール21アシストを記録。とても再現性の高い攻撃で、今季の好調も納得の盤石さである。
また、今季のレバークーゼンは土壇場のゴールで敗戦を免れるケースが非常に目立っており、まさに漫画でしか起こり得ないようなことを現実にしている。これほど強く、とにかく負けないチームは、後にも先にもそう多くの例はない。