真っ黒のスパイクを履いたイブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
世界トップクラスの選手とスポーツブランドの関係において「○○選手と△△社」という固定的なイメージはつきものだが、そのひとつが大きく変化するかもしれない。
PSGのズラタン・イブラヒモビッチは長きにわたって続いてきたナイキとの関係に終止符を打つようだ。欧州のジャーナリストたちが『ツイッター』でその可能性について触れている。
ジャーナリストのクリストフ・テラー氏(@HLNinEngeland)はイブラヒモビッチが約1か月ぶりに公式戦のピッチに立った10日のマルセイユ戦で「真っ黒なスパイク」を履いたことを取り上げ、これが両者の関係が終わりを迎えたことを示していると分析。
バルセロナのスポーツビジネス研究所でプログラムダイレクターを務めるディエゴ・バルデス氏(@DiegoValdesBCN)は「イブラヒモビッチとナイキの広告スポンサー契約はすでに終了している」とし、「おそらくプーマが新たなスポンサーになるだろう」とつぶやいている。
イブラヒモビッチがスポンサー企業を変える理由として、プーマが”Calling All Troublemaker”というスローガンを掲げたキャンペーンを展開していることがささやかれている。
このキャンペーンのCMには陸上100m世界記録保持者のウサイン・ボルトのほか、プロゴルファーのリッキー・ファウラーやサッカー界からはセルヒオ・アグエロとマリオ・バロテッリらが出演している。しかし、ボルトやファウラー、アグエロがトラブルメーカーとして語られることは少ない。
バロテッリはかつてナイキとスポンサー契約を結んでいたが、昨年末プーマに“移籍”していた。プーマはキャンペーンの目玉としてバロテッリとともに「2大トラブルメーカー」を広告塔にするべくイブラヒモビッチの“獲得”を狙っている可能性もある。
実はイブラヒモビッチはアヤックス時代までプーマのスパイクを着用していた。プーマとスポンサー契約を果たせば10年越しの再会となるが、この“大型移籍”は実現するのだろうか。今後の動向に注目だ。
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