優勝カップを手にするジネディーヌ・ジダン氏とカリム・ベンゼマとラファエル・ヴァラン【写真:Getty Images】
レアル・マドリーのDFラファエル・ヴァランは、仏紙『フランス・フットボール』でマドリー加入の時の印象やチームのスター達との共存について語った。
RCランスの下部組織でユース時代を過ごしたヴァランは、2011年に僅か18歳でマドリーに加入した。「ちょうど高校の試験の真っ最中だったけど、移籍のことで携帯電話が鳴り止まなかった。母は僕の人生で恐らく一番騒がしくて大事な時期だったと言っていた」と当時の状況を説明した。
ヴァランの獲得を要求したのは同胞のジネディーヌ・ジダン氏に他ならなかった。
しかし、「ジダンが電話をかけてきた時は彼だと認識できず、夜だったし疲れていたから、あまり考えずに『またかけ直してくれ』と頼んだ」と祖国フランスの英雄からの直電を無下に切ったことを明かした。
その後、その事実を知った兄から「『お前は馬鹿か』と言われた」としつつ、「幸運なことに、その後もっと長い時間話すことができた」と最終的には問題なく話が進んだことに改めて胸を撫で下した。
そして、「その後、彼とこのことについては話していない。少し恥ずかしい立場だったと認めざるを得ないからね」と加えた。
僅か2年間でチャンピオンズリーグ(CL)優勝メンバーとなったヴァラン。自身の人生が180度変わったことに関しては「マドリーに加入した時は気付かなかったけど、空港に着いて60人ほどのジャーナリストに迎えられた時は、急激な変化を予想した」とクラブの影響力を実感している様子。
18歳のサッカー選手がクリスティアーノ・ロナウドやカシージャスら世界のトップとチームを共にすれば、浮かれてしまっても不思議はないが「自分自身に彼らのユニフォームを催促することなどやってはいけないと心掛けていた」と冷静さを保つ努力をしたことを明かした。
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