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怪我さえなければ…。日本の「ガラスの天才」10人。苦難に見舞われた最高級の才能たちとは?

シリーズ:ガラスの天才 text by 編集部 photo by Getty Images

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サッカー選手は常に怪我と隣り合わせだ。たった1つの怪我でキャリアを棒に振ってしまう選手もいれば、何度も大怪我を負いながらもその逆境を乗り越えて長く活躍する選手もいる。今回は最高級の才能を持ちながらも、怪我に苦しむキャリアを歩んだ“ガラスの天才”10人を紹介する。


MF:小野伸二


【写真:Getty Images】

生年月日:1979年9月27日
日本代表成績:56試合6得点4アシスト

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 怪我を悔やまれる天才サッカー選手と言えば、まっさきに小野伸二の名前があげられるだろう。幼い頃からその圧倒的な才能には大きな期待がかけられていた。世代別日本代表にも名を連ね、多くのJリーグクラブからオファーを受けていた小野は浦和レッズでプロキャリアをスタートさせた。

 高卒ルーキーながらいきなりスタメンの座を確保すると、18歳でFIFAワールドカップに出場。その翌年のFIFAワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)ではU-20日本代表の準優勝に貢献して自身も大会ベストイレブンに選出されるなど、世界からも注目を集める存在となっていた。

 だが、そんな小野に悲劇がふりかかる。ワールドユースから数ヶ月後に行われたシドニー五輪・アジア地区一次予選のフィリピン代表戦で、相手選手から悪質なタックルを受けて左膝靭帯断裂の大怪我を負ってしまった。これにより長期離脱を余儀なくされた小野は懸命なリハビリによって復帰を果たした。しかし2021年に元日本代表FW播戸竜二の公式YouTubeに登場した際に、この大怪我によって「(世界が)すべて変わった」と発言している。

 小野は復帰後も活躍し続けていた。フェイエノールト時代にはUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)を制覇して日本人初となる欧州カップ優勝の快挙を達成。ワールドカップにも3大会出場している。だがその長いキャリアを通じて怪我による不安を抱きながらプレーしてきた。もしあの怪我がなければ、小野はその名をより世界に轟かせていたかもしれない。

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