9日に行われたインテル対ヴェローナの試合でルカ・トーニのPKを止めてインテルを敗戦の危機を救ったサミール・ハンダノビッチが驚くべき記録の持ち主であることが分かった。
彼はこの試合でセリエA通算20本目のPKセーブとなったようだ。大手サッカーデータ提供サービス『Opta』が伝えている。
セリエA通算20本のPKセーブは歴代2位の記録。1位は元イタリア代表でインテルでも活躍したジャンルカ・パリュウカ氏の持つ24本だ。しかし、パリュウカ氏は40歳まで現役を続けたうえでの記録のため、現在30歳のハンダノビッチのペースは驚異的と言える。
20本セーブしてきたということは、PK阻止率も非常に高く、これまでに与えたPKの数から算出すると40%近い確率で止めていることになる。
ウディネーゼに在籍していた2011-12シーズンには1シーズンで6本のPKを止めるセリエA新記録も樹立した。また、今季は3本PKを与えて未だに1本も決められていない。
文字通り「最後の砦」としてゴールマウスに君臨するハンダノビッチ。11試合を終えて9位、さらに14失点と守備に不安を抱えるインテルに、もし彼がいなかったらどうなってしまっているのだろう。想像するだけでも恐ろしい話だ。
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