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【写真:Getty Images】
クラシコでの疑惑の判定の舞台裏
ラ・リーガ第32節、レアル・マドリード対バルセロナで起きたラミン・ヤマルの「幻のゴール」が物議を醸している。様々な情報が飛び交う中、RFEF(スペインサッカー連盟)は、そのプレーの際のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チームと主審のやりとりの一部を公開した。スペインメディア『SBNATION』などが報じている。
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問題になっているシーンが起こったのは、1-1で迎えた28分。バルセロナのハフィーニャがコーナーキックから素早いボールを入れると、ヤマルが触りゴール方向へ。これをレアル・マドリードのGKアンドリー・ルニンがなんとかゴールライン手前で掻き出したことでスコアに動きはなかったが、実際には、ゴールラインを割っていたのではないかとの指摘が相次いでいる。
現代サッカーであれば、ゴールラインテクノロジー(GLT)が解決してくれるはずなのだが、欧州5大リーグ(イングランド・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン)の中でラ・リーガだけがGLTが採用されていない。そのため、判定はVARの介入によって下されることになった。
結局、セザー・ソト・グラード主審はゴールを認めず、試合はそのまま続行された。この時、VAR担当から「ルニンの体がボールを覆っている」ため、360度どの角度からもゴールか否かの確認ができないと伝えられていたようだ。
それに対しグラード主審は「急ぐ必要はない。これはとても重要な決定だ。すべてのカメラを見よう」と再度チェックを求めたものの、VAR担当はこれ以上の確認は不可能として、「コーナーキックで再開だ。ボールが入ったという証拠がない。コーナーキックだ」と返したという。
以上のようなやりとりの公開は、スペインサッカー連盟の透明性を高める一環としての意味合いを持っているようだ。しかし、2-3で敗れたバルセロナ側がこれに納得いくはずはなく、同メディアは、会長ジョアン・ラポルタがこの問題シーンについて言及したことも紹介。ボールがゴールラインを越えたことが証明されれば再試合を要求する構えだとも伝えている。
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