CFの人選は無関係? ペナルティエリアへの侵入はまたもゼロ
58分間の出場、33回のボールタッチ、22本のパス、1回のドルブル突破、シュートなし。11試合連続となる右ウイングでの先発を果たした本田圭佑だったが、いずれも今季最少の数字に終わった。
7節で6得点と素晴らしいスタートを切ったものの、ここ4試合は不発。ただ、このサンプドリア戦前の3試合では得点こそなかったものの、フィジカルの強さや守備での貢献によってデータを基にしたレーティングでも決して低い評価ではなかった。
しかし、この試合では「squawka.com」のパフォーマンス・スコア(オプタのデータを基にした守備・攻撃・ポゼッションでの評価)は-14点。「Who Scored.com」のレーティングでは6.18。いずれも先発メンバーでは退場したボネーラに次ぐ2番目に低い評価となった。
また、プレーエリアを見ると、ペナルティエリアに入り込んだ回数は0。“本田のスペースを空けてくれる”メネズがセンターフォワードで先発したにも関わらず、“前線に張り付く”フェルナンド・トーレスだった前節に続いて今季2度目だった。
スペースの有無やセンターフォワードとの連係ではなく、本田自身に疲れが出ているのかもしれない。フレッシュな状態であれば、あと1歩踏ん張って前に出られるが、11試合に先発して2度の代表ウィークをこなしてきた現在は、その“あと1歩”が踏み出せない状態であることも考えられる。
さらに、この試合を終えると今季3度目となる日本行きの航空機に乗り込まなければならない。そして、ハビエル・アギーレ監督が「勝ちに行く」と宣言したホンジュラス、オーストラリアとの対戦を経たのち、待ち受けるのはインテルとのミラノダービー。
ここから先、より体力を削られるスケジュールとなっているため、コンディション調整が重要となる。そして何より、選手は起用されれば全力を尽くすのが当然。特に本田はどんな試合でも手を抜かないタイプだけに、監督を含めた周囲の配慮は不可欠だろう。