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明治安田J1リーグ第9節、浦和レッズ対ガンバ大阪戦が20日に埼玉スタジアム2002で行われ、0-1でホームチームが敗れた。浦和は2試合続けて無得点で敗北。構築と結果を同時に求められる中、MF大久保智明とMF伊藤敦樹の葛藤と勝利への思いに迫った。(取材・文:石田達也)
[4-3-3]の新システムははまらず
Jリーグで得点王を獲得し実績のあるFWチアゴ・サンタナやスウェーデン代表のMFサミュエル・グスタフソン、そしてMF渡邊凌磨、MF前田直輝、MF松尾佑介らを獲得して圧倒的な戦力を揃え、優勝候補に上げられた浦和レッズだが、第8節終了時点で11位。3勝2分3敗、勝ち点11と思ったように勝ち点を伸ばせず中位にとどまっており、今節のガンバ大阪戦でもチームの課題が透けて見えた。
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開幕から約2カ月が経過したが新基軸となる攻撃的な4-3-3システムがディティールの詰めの部分で甘さがあるように思われる。ファイナルサードまでボールを運べるのだが、そこからのアイデアや質が足りず精度の高いシュートを打てていない。そして堅いブロックを敷く相手に手を焼いているのだ。
この試合で浦和は、今シーズン初先発となるMF中島翔哉が左ウイングに、左インサイドハーフにはMF大久保智明が入った。彼らはポジションに縛られることなく、立ち上がりから連動性あるプレーを見せる。大久保は「内側へのドリブルや背後へのランニングを増やして欲しいと(監督が)言っていましたし、プレッシングに出ていって走るところの強みを出していこうと思っていました」と自分の役割を口にした。
また、そこにサミュエル・グスタフソンが流れてくることで左サイドは活性化。大久保は次のように話す。