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何事においても継続することは難しい。サッカー選手も同様で、仮に開幕ダッシュに成功したとしても、その調子をシーズン終盤までキープするのは至難の業だ。今回は前半戦で圧倒的な成績を残しながらも、後半戦で大失速中の不調な選手をピックアップして紹介する(成績は4月17日現在。前半戦の定義は20チーム制のリーグは19試合消化、18チーム制のリーグは17試合消化時点)
フリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ/イングランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年1月31日
リーグ前半戦成績:19試合6得点6アシスト
リーグ後半戦成績:12試合2得点3アシスト
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アーリング・ハーランドの陰に隠れることが多かった昨シーズンとは対照的に、今シーズン序盤のマンチェスター・シティはフリアン・アルバレスが中心となっていた。絶対的なプレーメーカーのケビン・デ・ブライネが開幕戦で負傷したことからこのアルゼンチン代表FWが代わりにセカンドトップやトップ下のポジションに入って決定的な仕事をしていた。
その結果、プレミアリーグでは前半戦の19試合だけで6得点6アシストと昨シーズンを上回るペースで得点に関与していた。ところが、迎えた後半戦は12試合で2得点3アシストと数字が大きくダウン。データでも前半戦と後半戦で違いがハッキリと出ており、決定率は前半戦が11%あったのに対して、後半戦は半分以下の5%にまで落ちている。ちなみに昨シーズンの決定率は19%だった。
今シーズンは昨シーズンと比較をすると2列目でのプレーが増えたため決定率が下がるのは致し方ない部分もあるが、あまりにシュートを外し過ぎている。中でも深刻だったのが延期分として2月に行われたブレントフォードとの第18節だ。この試合でアルバレスは5本もの枠内シュートを放ったが、いずれも得点に結びつくことはなかった。
あからさまに調子が落ちている要因の一つとして考えられるのが「疲労の蓄積」である。昨シーズンの夏からマンチェスター・シティに所属しているアルバレスは、プレミアリーグ開幕1ヶ月前の7月7日までリーベル・プレートの選手としてプレーしていた。そのため彼は2022年2月から2023年夏までほぼ連続して1年半プレーした上で、途中でワールドカップ優勝も経験した。これによる疲労の蓄積は計り知れないだろう。加えて彼は怪我での離脱もないため、ほぼ毎試合のように出場を続けている。今夏のコパ・アメリカ出場も濃厚なためオフも短いことが予想され、このまま試合に出場し続けて身体が壊れないことを祈るばかりだ。
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