カリアリの指揮官を務めるズデネク・ゼーマン監督が、かつて自身がバルセロナ監督就任に近づいていたことを明かした。スペイン紙『マルカ』へのインタビューで語っている。
ゼーマンはインタビュー内で、「かつて、私はバルセロナからコンタクトを受け、話し合った。しかし、合意には至らなかった」と語っている。同監督は、フォッジャ、ラツィオ、ローマといったクラブを指揮し、4-3-3を用いた超攻撃的サッカーで一世を風靡した。
かつて革命とまで言われた同指揮官の戦術だが、あまりにも攻撃的すぎるがゆえ1部リーグと国際大会では未だタイトルを獲得したことがない。しかし、ゼーマンの指導哲学にとって優勝はさほど重要ではないようだ。同監督は「勝利は大切ではない。監督は選手を成長させることこそを考えなければいけない」と語っている。
今季のカリアリもビクトール・イバルボ、ニコラ・ムッルー、アルビン・エクダル、サムエレ・ロンゴなど有望な若手を多く抱えている。徐々にゼーマンの戦術も浸透し、チームは上向きつつある。”革命家”の率いるカリアリはセリエAに波乱を呼ぶことになるのだろうか。
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