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「論理と感覚を合わせたい」松井大輔はどんな指導者を目指すのか? 稀有なキャリアを歩んだドリブラー「人と違うものを提供」

text by 加藤健一 photo by Kenichi Kato

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横浜FCサッカースクールで指導する松井大輔
【写真:加藤健一】



松井大輔氏らしい指導者像「自分の使命だと思っている」


 元サッカー日本代表で、昨季限りで現役を引退した松井大輔氏が12日、横浜FCサッカースクールでの初指導を行った。「対人強化コース」の体験会として、小学1、2年生、同3~6年生を対象とした2クラスを直接指導。体験会での指導を終えた松井氏は、自身が指導する意義と目指す指導者像に言及している。


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「理想の指導者像はないんですけど、自分らしい指導者像はもうあると思っている。楽しみながら論理的なものと感覚的なものを合わせていきたい」

 横浜FCサッカースクールで4種(小学生年代)を指導するにあたり、「ゴールデンエイジと呼ばれる年代は、ボールフィーリングを養うには一番大事」と言う。その中で、自身の経験を基に「答えは最終的に自分が持っていて、ドリブルは感覚でやる部分が大きい。でも、僕が持っているロジックを付け足すことによって、考え方も変わってくる」と感覚と論理の融合を目指す。

 現役時代、類まれなるテクニックをピッチ上で披露してきた松井氏は、指導者としてその経験を伝えていきたいという。横浜FCサッカースクールでは「対人強化」を担当する。「全体を見るのではなく、ドリブルだったり、トラップだったりを切り取って教えていきたい」と現役時代の武器に特化した指導を行っていくようだ。

「人と違うものを提供することが自分の使命だと思っている」と言うように、松井氏にしか伝えられないものがある。フランスをはじめとする海外リーグや日本代表、そしてFリーグ(フットサル)でもプレーするという稀有なキャリアを持つ松井氏は指導者としても「新しいものを作っていきたい」と話す。

 松井氏は自身が教えた選手がビッグクラブで活躍する未来を描く。「応募待ってます(笑)」と、今月から本格的にスタートする横浜FCサッカースクールでの指導を心待ちにしている。

(取材・文:加藤健一)

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【了】

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