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明治安田J2リーグが開幕しておよそ1カ月半が経過した。J2として26年目のシーズンでも、連日激しい戦いが続いている。過去25シーズンの歴史では、J2のレベルを超えているのではないかと思われるほど圧倒的な力で優勝まで駆け抜けたチームもある。今回は、歴代のJ2優勝クラブの中でも、他を寄せつけない強さだったチームをピックアップして紹介する。
湘南ベルマーレ(2014年)
2014シーズン成績:31勝8分3敗(勝ち点101)
監督:曺貴裁
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2013シーズンのJ1で16位となった湘南ベルマーレは、2014シーズンの序盤戦から圧倒的な強さを見せた。曺貴裁監督体制3年目のチームは、3-4-2-1のシステムをベースに、ハイプレス・ショートカウンターというモダンなサッカーを展開し、開幕から14連勝を飾っている。この記録は、開幕からの連勝記録としてはJリーグ最長で、第14節終了時点で2位のジュビロ磐田との勝ち点差を12としていた。
ハイプレスからの速攻というのは曺貴裁監督のスタイルで、強敵ばかりのJ1ではうまくハマらなかったものの、J2ではこれが面白いようにうまくいっている。ハイプレスを突破された場合もうまくケアできており、即座に両サイドの菊池大介や藤田征也が下がって、遠藤航や丸山祐市、三竿雄斗と並ぶ5バックのような形を取って対応した。
攻撃は最前線のウェリントンが不動で、シーズン20得点を記録してリーグ得点ランキングの2位に入っている。これだけ独走したシーズンでチーム内得点王がリーグ得点王になっていないのも特徴的と言えるだろう。岡田翔平が14得点、武富孝介が9得点、菊池が8得点、遠藤が7得点と、どこからでも得点が生まれていた。
最後まで強さを維持した湘南は、9試合を残して自動昇格圏内を確定させ、1年でJ1復帰を決めている。最終勝ち点は101で、2位の松本山雅FCと18差をつけた。2位で自動昇格した松本も、3位ジェフユナイテッド千葉と勝ち点15差をつけていることからも、いかに湘南がずば抜けていたかが分かる。湘南はリーグ最多得点・最少失点で、非の打ち所のないシーズンだった。