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香川真司 10年前

ドルトムントが示した「CLの顔」。引いた相手にゲームを支配。攻撃の中継点として機能した香川

チャンピオンズリーグ・グループD、ドルトムントはホームでガラタサライを下した。ブンデスリーガでは引いた相手に苦戦を続けていたが、この日はゲームを支配。香川真司は足元の技術を生かして貢献した。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

高く集中した戦いを見せたドルトムント

 ドルトムントが「チャンピオンズリーグの顔」を示した。

ドルトムントが示した「CLの顔」。引いた相手にゲームを支配。攻撃の中継点として機能した香川
香川はトップ下として先発出場【写真:Getty Images】

 2014年11月4日、欧州チャンピオンズリーグのグループD第4戦、ドルトムントはホームにガラタサライを迎えた。

【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスボティッチ、左CBソクラティス、右SBピシュチェク、【MF】ボランチにベンダーとケール、2列目は右からムヒタリヤン、香川真司、ロイス、【FW】オバメヤン

 香川はトップ下として先発出場である。

 香川は「試合の様子を伺うところがあり過ぎた」と振り返ったが、ドルトムントは前半を通して、高く集中した戦いを見せた。ホームでの第1戦で真っ向から攻めに出て4失点で敗れた反省もあったのか、ガラタサライは引いた戦いを選択する。ドルトムントがゲームを支配した。

 その中で香川は、足元の高い技術を活かして、攻撃の中継点として機能し続けた。

 11分には、香川のプレッシャーを受けたセルク・イナンがミスパス、ドゥルムがカットして前へと攻め上がる。ロイスからのパスをミキタリヤンがダイレクトで送ったボールを香川は確実にトラップして、ボックスの左角手前で起点となった。

 23分にはタリクへ1対1を仕掛けるなど、攻撃への高い意識も垣間見せる。32分には、ムヒタリヤンの右足のヒールでの落としから、ダイレクトでシュートを放ったが、ボールは惜しくも左に逸れていった。

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