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今や日本人選手がヨーロッパのクラブに移籍することは珍しいことではなくなった。しかし、全ての選手が海外で輝きを見せるわけではない。チャンスを活かしきれずにJリーグに復帰する選手もいる。今回は大きな期待を背負いながらも欧州クラブで活躍しきれなかった日本人選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。
MF:家長昭博
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年6月13日
主な在籍クラブ:マジョルカ
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川崎フロンターレに数々の栄光をもたらしてきた家長昭博もかつて欧州に挑戦した日本人選手の1人だ。ガンバ大阪の育成組織出身の家長は高校3年生の時にトップチームとプロ契約を締結した。2010シーズンは期限付き移籍したセレッソ大阪で主力としてプレーし、クラブのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得に貢献。自身もJリーグ優秀選手賞に選出されるなど充実のシーズンを送った。
この活躍を受けて、家長は2011年1月にスペインのマジョルカへ完全移籍を果たした。セレッソの中盤で大きな存在感を発揮していた家長であったが、マジョルカでは苦戦を強いられてしまう。加入初年度の2010/11シーズンこそ途中出場が主でありながらコンスタントに出場機会を得て、14試合出場2ゴール1アシストというまずまずの成績を残したが、2シーズン目に監督交代の憂き目に遭い構想外となってしまった。
2011/12シーズンの出場が第23節までにわずか4試合となってしまった家長は、Kリーグの蔚山現代FCへの期限付き移籍を経て2012年夏に古巣ガンバへの復帰を決断した。2013年夏にマジョルカに帰還するがここでも思うような結果を残すことができず、家長の欧州挑戦は幕を下ろした。しかしその後は川崎で圧倒的なパフォーマンスを発揮し、2018年にはJリーグの最優秀選手賞を受賞している。彼のキャリアはむしろ日本復帰後に大きく花開いたと言えるだろう。
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