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若くして評価され、「天才」と称される選手たちがいる。しかし彼らがそのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみ、コンディションを落としていく者もいる。今回は大きな期待を背負いながらも才能を発揮しきることのできなかった日本人選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。
MF:礒貝洋光
【写真:Getty Images】
【写真:Getty Images】
Jリーグの黎明期、まだサッカーが日本においてメジャースポーツではない時代に現れた天才プレーヤーが礒貝洋光だった。正確なキックやパスを武器とし、“ラモス瑠偉の後継者”とも目された礒貝は他の天才選手と同様に少年時代からその名を轟かせていた。
名門帝京高校で10番を背負い、U-20日本代表としてもFIFAワールドユースアジア予選に出場、東海大学在学中から日本代表に名を連ねるなど着々とステップアップしていった礒貝は、Jリーグ開幕前年の1992年に大学を中退してガンバ大阪に加入した。
ガンバでスター選手としてプレーし、1995シーズンにはリーグ戦37試合出場13ゴールの好成績を残すが、礒貝在籍中のガンバの成績は低迷しており、自身の怪我の影響もあってモチベーションを低下させていってしまう。1997年に浦和レッズに移籍するも、そのシーズンを10試合出場3ゴールの成績でフィニッシュし、1998年に29歳で現役を引退した。
Jリーグ草創期を彩り、日本代表でも活躍を期待されていた天才は、国際Aマッチの出場も2試合でキャリアを終え、そのポテンシャルから考えると寂しい幕引きとなった。なお、礒貝は引退後、プロゴルファーに転身したことでも話題となっていた。
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