J1第31節最後の1試合、横浜F・マリノス対浦和レッズの試合が3日行われ、1-0で浦和が勝利を収めた。
この試合で決勝ゴールを挙げたのは途中出場のルーキー関根貴大だった。76分に平川忠亮との交代でピッチに立つと、直後の79分に自身の積極的な仕掛けを起点に久々のゴールを叩き込んだ。
関根はこのゴールを「シュートを打ったときはあまり憶えていないですけど、気づいたら入っていた。自分の思っていたよりも体が先に反応したので、ああやってうまく合わせられたのかなと思います」と振り返る。
さらに試合後、先輩の槙野智章がこう付け加えた。
「ラッキーボーイですね。前半戦のホームセレッソ大阪戦、5万人の中でも彼は決めてますし、今日は4万人。人が多いときにはやってくれますからね。なおかつデビュー戦は無観客試合。そういう意味では持ってる男だと思います」
U-19日本代表としてアジア選手権に参加し、U-20W杯出場を逃して帰国した際はかなり落ち込んでいたようだが、「彼にとって次の目標はこのチームで優勝だとか、レギュラーを獲るというところに定まっているからこそこういう結果を生み出せる」と槙野は関根のプレーに対する姿勢を称えている。
久々のゴールを決めて優勝を大きく手繰り寄せた浦和は、次節行われる2位ガンバ大阪との直接対決に勝利すれば8年ぶりのリーグ優勝が決まる。そのことについて関根は「優勝するチームにはこうやって途中から出て試合を決める選手がいるし、そういう選手が大事になってくると思う」と語り、さらなる活躍に意欲を見せる。
横浜FM戦の勝利は大きな一歩。久々の歓喜はもう目の前だ。
【了】
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