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香川真司 10年前

“巨大な頂上決戦”。ドルトムントは敗戦も、シャビ・アロンソを「取り除いた」香川にビルト紙は高評価

ブンデスリーガ第10節、ドルトムントはバイエルンとアウェーで対戦して1-2と逆転負けを喫した。香川真司は、シャビ・アロンソに対するマン・マーカーの役割を与えられたが忠実に遂行。地元紙は高い評価を与えた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「アリエン・ロッベンが大きなBVBの悪夢となる!」

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シャビ・アロンソを「取り除いた」香川には「2」と高評価である【写真:Getty Images】

「ロッベンはクロップの悪夢だ!バイエルンのスターがBVBを入れ替え戦の順位へと撃ち落とす」としたのは、2014年11月2日付の独大衆紙ビルト日曜版である。(編注:最終的に自動降格圏の17位に転落)

 PKを蹴った直後のロッベンを後ろから捉えた写真が掲載されて、「決定:ロッベンがPKを左下隅に決める」と記されている。

 ビルト紙はバイエルンとドルトムントの一戦を「巨大な頂上決戦」とした。続いて「ユルゲン・クロップは5連敗を受け入れなければならない。入れ替え戦の順位の16位に落ちる」と記して、「そしていつも再びアリエン・ロッベンが大きなBVBの悪夢となる!」と書き立てた。

 2013年のロンドンで行なわれたチャンピオンズリーグの決勝、同じく2013年のドイツカップの準々決勝でロッベンが決勝点を決めた事例を上げている。

 ビルト紙に対してロッベンは次のように述べている。

「我々は部分的には正しく素晴らしいサッカーをしたが、そこを隠れみのにしてはいけない。我々は無敵ではないのだ。簡単にリーガを通して進軍すると考えることは、許されない」

 ロッベンは「人々は(バイエルンとドルトムントの)互いに対してリスペクトを抱かなければならない」とビルト紙にコメントを残している。

 そして同紙は次のように記している。

 ビルト紙:「戦術のトリックでクロップはバイエルンの不意を突く。彼はシンジ・カガワを不意にシャビ・アロンソのマン・マーカーとして配置する。バイエルンのスペイン人を完全に試合から取り除く」

 ビルト紙によるバイエルン戦のドルトムントの先発メンバーへの採点は次のとおり。

 【GK】バイデンフェラー「1」、【DF】ピシュチェク「3」、ソクラティス「3」、フンメルス「3」、ドゥルム「4」、【MF】ベンダー「2」、ケール「4」、ムヒタリヤン「2」、【FW】オバメヤン「2」、香川真司「2」、ロイス「3」。

 シャビ・アロンソを「取り除いた」香川には「2」と高評価である。

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