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元FIFA理事ブレイザー氏、FBIの情報提供者だった。米紙が報じる

text by 編集部

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元FIFA理事のチャック・ブレイザー氏

 FIFAの元理事であり、元北中米カリブ海サッカー連盟事務局長のチャック・ブレイザー氏。

 同氏は2011年にFIFAの会長選で元アジアサッカー連盟会長のモハメド・ビン・ハマム、元北中米カリブ海サッカー連盟会長のジャック・ワーナーの両氏が買収に関わっていると内部告発したことで話題となった。

 2013年には自らが横領疑惑に掛けられ、北中米カリブ連盟からの資金1500万ドル(約16億8000万円)以上を横領したと言われている。

 その使い道もなんとも派手で、月1万8000ドル(約200万円)のアパートに加え、飼い猫専用に月6000ドル(約67万円)の部屋を借りていたという。結果として90日間の活動停止処分を受け、その後、辞任していた。

 しかし、1日付米紙『デイリーニュース』によれば、このブレイザー氏は2011年からFBIの秘密情報提供者として働いていたと明かされた。

 ブレイザー氏は2011年に、それまでにおよそ10年に及ぶ所得税の未納が発覚。その情報を得たFBIとIRSの職員がブレイザー氏に対し、情報提供による協力を強要した。

 伝えられているところによれば、職員2人がブレイザー氏の元を訪れると、「いますぐ手錠をかけ連行することも出来る。もしくは、我々に協力するかどちらかだ」と、まるで映画のワンシーンのようなやりとりがあったようだ。

 これによりFBIに協力することとなったブレイザー氏は、2012年のロンドンオリンピックの際、専用に作られた小型マイク搭載のキーホルダーを隠し持ち、2018年のロシア、そして2022年のカタールのワールドカップ(W杯)の招致に関わる要人との会話を録音していたという。

 この調査も、FIFAがこの2年間行ってる2022年W杯の招致に関する調査も結果はまだ公開されていないが、もし公開されることになればサッカー界に誰も想像できないような衝撃を与えるはずだ。

【了】

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