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サッカーU-23日本代表は25日、国際親善試合でU-23ウクライナ代表と対戦し、2-0で勝利を収めた。3日前のU-23マリ代表戦から改善が見られたが、メンバーが大きく変わった2試合を通して解決できなかった課題もある。選手たちの言葉は、U-23日本代表が抱える組織的な問題を解決するヒントになるかもしれない。(取材・文:加藤健一)
「日本ではなかなかない」「アジャストする力」
U-23マリ代表戦ではアフリカ系の選手と初めて対戦するという選手も多く、その身体能力の高さや一瞬のスピードに圧倒されてしまった。川﨑颯太は「純粋に相手の一歩は大きいし速い。かなり驚かされた」、ベルギーリーグでそういった選手との対峙を経験している山本理仁も「一瞬でも気を抜くとクルっとターンして剥がしにくるのは日本ではなかなかない」と言っていた。
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1対1の間合いや個人能力に面を食らった部分は大きい。ただ、山本はそれとは異なる視点でもこの試合を振り返っていた。
「12番(イスフ・ベンバ・シソコ)が下りてきて、ドリブルで運ばれて、そこに僕か(川﨑)颯太が出なきゃいけない状況になる。出たら8番(ブバカル・トラオレ)、10番(ママドゥ・サンギャレ)の脇が空いてくる。相手が僕らの2ボランチに対して数的優位を作ってきたというのが個人的には嫌でした」
個の能力の高さは目に付いたが、戦術的にU-23日本代表の出方を見極めて、ウィークポイントを的確に突いていたことが分かる。「オリンピック出場を決めている強豪国らしい、アジャストする力があったと思う」と敵軍を分析し、「フォーメーション的にミスマッチが生まれたところ(中盤)もありますし、そこに対応できなかった自分たちが原因かな」と対応力の差を感じていた。
これはU-23ウクライナ代表戦でも同じことが言える。前半から相手のビルドアップにプレスをかけて奪い、シュートにつなげるシーンもあったが、それをはがされてピンチを招くシーンも少なくなかった。これに対し松木玖生は「プレスがなかなかうまくいっていない雰囲気になっていた」と振り返る。
2試合に共通するのは、前半に出た課題をどう解決したかという部分にある。