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元マンUのA・コール氏。“92年組”を懐かしむ「ホーム・グロウン・プレーヤーはお金で買えない」

text by 編集部 photo by Getty Images

元マンUのA・コール氏。“92年組”を懐かしむ「ホーム・グロウン・プレーヤーはお金で買えない」
チャリティーマッチでプレーするアンディ・コール氏【写真:Getty Images】

 元マンチェスター・ユナイテッドのアンディ・コール氏が、プレミアリーグの採用する現行の“ホーム・グロウン・ルール”について疑問を呈している。

 ホーム・グロウン・ルールとは、25人の登録選手のうち8人以上の“ホーム・グロウン・プレーヤー”を登録しなければならないというもの。これは15歳から21歳の誕生日を迎えるまでの間に3シーズン以上、もしくは36ヶ月以上イングランドかウェールズのチームでプレーした選手のことを指し、国籍は問われない。

 A・コール氏は、かつてユナイテッドで共にプレーした「92年組」を例に出している。

「92年組」とは1992年にユナイテッドの下部組織からトップチームデビューを果たした、デイビッド・ベッカム、ライアン・ギグス、ポール・スコールズ、ガリーとフィルのネビル兄弟、ニッキー・バットと言った選手のことを指す。

 彼らはまだ小学生年代のころから共にユナイテッドでプレー。そこからトップチームに上がり、1999年には“トレブル”(プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグを同年に制覇)達成を成し遂げている。

「彼ら(92年組)は、ユナイテッドという場所で育った。ユナイテッドのためにプレーしたいと本気で思い、ユナイテッドの全てに感謝していた。これこそ“ホーム・グロウン”だ。彼らはお金では買えないんだ」と主張。

 元ユナイテッドのストライカーは、ライバルのマンチェスター・シティのように若い選手を10代の内から買い集めて、“ホーム・グロウン”に仕立てあげるやり方はお気に召さないようだ。

「ルールでは、他所から買ってきた選手がクラブで3年過ごせば“ホーム・グロウン”だ。全くナンセンスだよ」

 実はA・コール氏、ユナイテッドとシティ両方でプレーした経験を持つ。さらに、息子のディバンテもシティの下部組織の出身だ。

 19歳のディバンテはシティのトップチームで出番はなく、今季ローンで3部のバーンズリーに加入した。

 育成に対する両者の考え方の違いには複雑な思いを抱いているようだ。

【了】

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