バイエルンの3バックに4-3-3で対応
現実は残酷なものである。
2014年11月1日、ブンデスリーガ第10節、15位のボルシア・ドルトムントはアウェイで首位のバイエルン・ミュンヘンと戦う。
ドルトムントのバイエルン戦での先発メンバーは次のとおり。
【GK】バイデンフェラー、【DF】ピシュチェク、ソクラティス、フンメルス、ドゥルム、【MF】ケール、ベンダー、ムヒタリヤン、香川真司、ロイス、【FW】オバメヤン。
バイエルンの3バック、ベナティア、ボアテング、アラバ、次いでアロンソ、ラーム、ゲッツェで構成される中盤に対して、ドルトムントは4-3-3の形で構えた。
ロイス、香川、オバメヤンの3者がバイエルンの3バックに対してプレスを掛け、ムヒタリヤン、ケール、ベンダーがアロンソを中心とするバイエルンの中盤をケアした。
香川は相手のディフェンスラインに対してだけでなく、ボールを受けに降りて来るアロンソに対してもプレッシャーを掛ける。前節にボルシアMGがそうしたように、バイエルンと戦うために求められるのは、まずハードワークである。
そうして全体をコンパクトに保ったドルトムントは、12分にこそミュラーに裏に抜け出される場面があったものの、バイエルンに対して安定したゲーム運びを見せた。
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