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香川真司 10年前

危機という言葉すら優しい――。出口の見えないドルトムント。香川交代直後に暗転…総合力で王者に屈する

ドルトムントは、アウェイでバイエルンと対戦して1-2と逆転負け。1点リードで前半を折り返すも、香川真司を交代した直後に逆転。リーグ戦5連敗を喫して16位に沈んだ。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

バイエルンの3バックに4-3-3で対応

 現実は残酷なものである。

危機という言葉すら優しい――。出口の見えないドルトムント。香川交代直後に暗転…総合力で王者に屈する
バイエルンの3バックにドルトムントは4-3-3の形で構えた【写真:Getty Images】

 2014年11月1日、ブンデスリーガ第10節、15位のボルシア・ドルトムントはアウェイで首位のバイエルン・ミュンヘンと戦う。

 ドルトムントのバイエルン戦での先発メンバーは次のとおり。

【GK】バイデンフェラー、【DF】ピシュチェク、ソクラティス、フンメルス、ドゥルム、【MF】ケール、ベンダー、ムヒタリヤン、香川真司、ロイス、【FW】オバメヤン。

 バイエルンの3バック、ベナティア、ボアテング、アラバ、次いでアロンソ、ラーム、ゲッツェで構成される中盤に対して、ドルトムントは4-3-3の形で構えた。

 ロイス、香川、オバメヤンの3者がバイエルンの3バックに対してプレスを掛け、ムヒタリヤン、ケール、ベンダーがアロンソを中心とするバイエルンの中盤をケアした。

 香川は相手のディフェンスラインに対してだけでなく、ボールを受けに降りて来るアロンソに対してもプレッシャーを掛ける。前節にボルシアMGがそうしたように、バイエルンと戦うために求められるのは、まずハードワークである。

 そうして全体をコンパクトに保ったドルトムントは、12分にこそミュラーに裏に抜け出される場面があったものの、バイエルンに対して安定したゲーム運びを見せた。

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