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【日本はどう挑む?】格下にドローも攻撃面では収穫も。評価の難しいイタリア代表

11日、ハイチ代表と親善試合を行ったイタリア代表。格下相手に2-2とドローに終わり、メディアからも批判が相次いだ。だが、不調とも言い切れない。その理由とは? そして日本が付け入る隙はあるのか?

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

サブ組とはいえハイチのスピードに苦戦

 コンフェデ杯に臨むイタリアは11日、リオ・デ・ジャネイロでハイチとの親善試合を行った。ところが格下の相手に2-2のドロー。到着から中1日で、まったくコンディションが整ってなかったとはいえ、大会に一抹の不安を残した。

 先発は、DFボヌッチを除いて主力を温存。システムは4-3-3で、メンバーは以下の通りだ。GKシリグ、DFマッジョ、アストーリ、ボヌッチ、デ・シリオ、MFジャッケリーニ、アクイラーニ、ディアマンティ、FWチェルチ、ジラルディーノ、カンドレーバ。

 7日のW杯予選チェコ戦では4-3-1-2を敷いたイタリアだったが、サブ組とはいえ再び4-3-3に戻している。

 試合は開始19秒で、中盤から前線へジャッケリーニがカンドレーバのクロスを押し込んでゴール。イタリア代表の歴代最短記録だった。ところが、そこから先はハイチに対して劣勢。

 相手は黒人系の選手を多く揃え、充実した身体能力を活かした縦の攻撃が非常に速い。それに対し、イタリアの各選手の動きは異様に重かった。プレスを掛けても振り切られ、カウンターでゴール前まで持って行かれるシーンが何度となくあった。

 イタリアは、後半からバロテッリやエル・シャラウィらの主力を投入する。これで若干ペースを取り戻したイタリアは、27分に追加点。サイドに流れたバロテッリが一人を抜いて折り返し、中央へ絞っていたエル・シャラウィがシュート。

 GKが弾いたこぼれ球を途中出場のマルキージオが押し込んで追加点を挙げた。これでなんとか帳尻を合わしたが、疲労からか終盤に足が止まると、DF陣がハイチのスピードを止められなくなってしまう。

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