ブラジルW杯を怪我のため参加辞退し、代表引退を表明した元フランス代表でバイエルン・ミュンヘンのMFフランク・リベリ。同選手の代理人であるジャン=ピエール・ベルネス氏が代表からの引退理由を明かし、復帰を否定した。30日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
リベリの代表引退後、フランスのテレビ局『カナル』に対し、元フランス代表のMFジネディーヌ・ジダン氏が「リベリのような技術の高い選手が、代表で再びプレーすることは素晴らしいことだ」と語り、波紋を呼んでいた。
これに対し、ベルネス氏は「彼が納得して決めたことだ」と、フランス紙『レキップ』で明かしている。また、リベリの抜けたフランス代表は、いない方が良いサッカーをするという話が出ていたようで「それを聞けば誰でもネガティブになる」と、同氏はコメントしている。
それだけではなく、代表のチームドクターはリベリに対し、バイエルンのチームドクターの元へ帰そうとはしなかったという。加えて、コルチゾン注射による治療を拒否した同選手に、注射が怖いからという噂を流し、責任を全て押し付けたようだ。
結局、リベリは「多くの時間を家族にささげたい。そして、バイエルンに集中したい」とコメントし、代表を引退した。
ベルネス氏は「2005年のジダンのように、また代表に復帰することはない。(ディディエ・)デシャン監督との話し合いもない」と、今後の代表復帰も否定している。
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