スペイン財務省がレアル・マドリーに所属するGKカシージャスやDFセルヒオ・ラモス、バルセロナに所属するMFシャビやイニエスタとDFジェラール・ピケ、また退団したシャビ・アロンソやプジョルを追及している。スペイン紙『エル・ムンド』が伝えている。
1996年12月30日に定められた法律、13/1996条によってスペインのプロサッカー選手は給料の85%をチームから受け取り、高額所得者はその内の52%を所得税として納めている(カタルーニャでは56%)。
給料の残りの15%は選手の肖像権を管理する会社を通して受け取り、税金はその会社経由になるので法人税として30%のみ納めている。ところが、この会社等がスペイン財務省の調査によると、実質的な活動が見られない幽霊会社(日本でのペーパーカンパニー)と判断され、問題が発覚した。
スペイン財務省はこの選手らに2009年以降の個人所得税(52%、カタルーニャでは56%)と法人税(30%)の差額の支払いを要求している。つまり、法人税として納めた15%の給料分の所得税が22%から26%足りない、いわゆる脱税であると当局は指摘している。
例えば、年棒が税金込みで1200万ユーロ(約16億8000万円)の選手の15%は180万ユーロ(約2億5200万円)。スペイン財務省はその内の22%の3万9600ユーロ(約5500万円)×4(2009年から2013年の4年分)、150万ユーロ(約2億1000万円)を要求していることになる。
選手達のアドバイザーはスペイン財務省の急激な集金策略だと考えているようだ。今のところ素直に従うわけではなく、差額を要求するぐらいなら肖像権を通じて給料がもらえる13/1996条を禁じるべきなど、法の改革を求めている。
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