「本田が一番安定して計算できるアタッカンテなんだろうね」
現地時間29日、セリエA第9節でカリアリのホームに乗り込んだミラン。1-1の引き分けに終わった。
見事に試合を支配してのドローに持ち込んだ攻撃サッカーの鬼才ゼーマン監督(カリアリ)は「やはり満足だ」と試合後に語ったが、カリアリ番の地元記者も好意的な評価をしていた。
地元FW局『ラジオ・シントニ』のフランチェスコ・クチノッタ記者はこう語る。
「良い試合だったと思う。長短のパスが見事に通り、全体がコンパクトに保たれたままリズミカルなパスで崩していた。これまでイバルボの調子は良くなかったんだけど、だんだん上向いてきている」
一方、試合前にゼーマン監督は「個のレベルはミランの方が上」と語っていたが、実際試合ではそれだけの差が出ていたのだろうか? クチノッタ記者は語る。
「ミランの選手の中には本来の実力を出していない人間がいた。フェルナンド・トーレスにせよエル・シャラウィにせよ要求されるレベルからは随分下のパフォーマンスに終始していた」
チャンスを作りきれなかった本田についてはどうか。
「たしかに他の選手同様、今日(29日)は良くなかった。ただ今シーズン、全く別の選手になったことは認める。カリアリ戦でも先発のFWでは彼がただ一人90分間使われていた。
トーレスはあんなもの、昨季のケガの後でエル・シャラウィはコンディションを取り戻している最中だし、メネズも好不調の波が激しい。結局のところインザーギにとっては、本田が一番安定して計算できるアタッカンテなんだろうね」
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