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初出場の松田天馬の影響力
明治安田J1リーグ第3節、川崎フロンターレ対京都サンガF.C.が9日に行われ、0-1で京都が勝利を収めた。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)オンリーレビューやOFR(オン・フィールド・レビュー)により得点が認められないシーンが続いた試合で、京都は虎の子の1点を守って勝利を収めている。
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京都は第1節と第2節で同じ先発メンバーを起用したが、1分1敗と勝利できず。第3節では3人を変更し、松田天馬、三竿雄斗、平賀大空が今季初先発となり、左サイドのユニットをそっくり入れ替える格好となった。
コンディションの問題で2試合を欠場していた松田は、この試合が今季初出場。「あんまり気持ちを込めずにいつも通り」試合に入ったが、体力的には「めっちゃきつかった」と言う。それでも、試合終了間際の97分に交代するまでピッチを縦横無尽に走り回った。
松田がピッチに戻ってきたこの試合で、京都は本来持つ躍動感を取り戻していた。ファーストディフェンダーと連動してチーム全体がボールにオリエンテーションし、セカンドボールの回収やデュエルでも優位に立つ場面が多かった。
勝利がなかった2試合を曺貴裁監督は「過去2試合で勉強したというか、史上最強と選手をあおり過ぎた反省もあった」と率直に振り返ったうえで、「原理原則、自分たちの基本に戻したことで、落ち着いてやらせたことが良かった」と振り返る。
松田も「奪った後の質が低すぎたので、自分たちの攻撃回数が少なかったし、奪ってから出ていく回数は自分が入ることで高められる」とこれまでの2試合の課題をしっかり修正して臨んでいた。インサイドハーフで並ぶ川﨑颯太も「苦しい時間でもマイボールにしてファウルでも味方につなげる。自分たちの時間にしてくれるのは大きい。天馬君がいてくれるありがたさはある」と松田の影響力の大きさを感じている。
「みんながきついときにやれる選手でありたいので、歯を食いしばってやりました」と松田は話す。湘南ベルマーレ時代から曺監督を師事し、2022シーズンから2年間キャプテンを務めた28歳のシーズンが一足遅れて始まった。
(取材・文:加藤健一)
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