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浦和レッズは23日、明治安田J1リーグ開幕節でサンフレッチェ広島と対戦し、2-0で敗れた。昨季リーグ最少の27失点だったリーグ最強の守備陣は、広島から2失点を喫した。指揮官交代によりいくつかの変化が見られたこのオープニングゲームで、浦和守備陣が見せた綻びの原因を探る。(文:加藤健一【編集部】)
[4-2-3-1]から[4-1-2-3]へ。浦和レッズの変化とは?
マチェイ・スコルジャ監督が退任し、ペア・マティアス・ヘグモ新監督を招聘した浦和には、いくつかの変化が見られた。わかりやすいものの1つは[4-2-3-1]から[4-1-2-3]へ布陣が変わったことだろう。中盤の底にはスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンが入り、その前に伊藤敦樹と小泉佳穂が並ぶ。ウイングには関根貴大と松尾祐介が入り、最前線には新加入のチアゴ・サンタナが据えられた。
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結果的に無得点だったが、攻撃面では相手の脅威になる場面はいくつか作れていた。25分に松尾祐介がペナルティーエリア内に切り込んで折り返したところを、関根貴大が逆サイドから絞ってゴール前に飛び込むシーンがあったが、ウイングがよりゴールに近い位置で仕掛けることができるようになったのは、再構築によるポジティブな変化と言える。
ただ、すべてにおいて万能なフォーメーションなど存在しない。昨シーズンでは見られなかった形でピンチを招く場面があった。
Jリーグが公表した『J STATS REPORT 2023』によると、昨季の浦和は自陣ペナルティーエリア内での空中戦勝率が61.3%でリーグ1位だった。リーグ最少失点の堅守を誇った昨季の浦和は、両センターバックを中心にクロスをことごとく跳ね返してピンチを脱していた。しかし、この試合では広島が積極的に入れるクロスに苦しめられていた。
たとえば、広島の2点目はクロスから生まれている。