ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節が現地時間23日に行われ、ナポリはFW久保裕也の所属するヤングボーイズにアウェイで対戦し、0-2で敗れた。この敗戦に腹を立てたナポリサポーターが、試合後に選手バスを取り囲んだと、24日のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
2連勝中でグループIの首位を走っていたナポリだったが、この試合でまさかの不覚を取り敗戦。順位も決勝トーナメント進出圏外の3位まで落としてしまった。しかし、3チームが勝ち点6で並ぶ大混戦であり、ナポリにはまだまだチャンスは残されている。
それでもスイスの地まで応援に行ったサポーターは、納得がいかなかったようだ。格下相手に完封負けを喫したチームに激怒。約500人が、選手の乗るバスを取り囲んだという。さらに鉄パイプなどを振り回し、バスを攻撃。窓ガラスが破損するなどの被害があった模様。そして、ラファエル・ベニテス監督は、サポーターから侮辱も受けたと報告している。
また、危険な状況にあったため、バスはすぐに出発。そのため、ドーピングコントロールを受けていたFWゴンサロ・イグアイン、DFラウール・アルビオルの2選手が乗りこむことができなかったようだ。
幸い、大勢の人数がいたにもかかわらず、負傷者は出ていないと同紙は報じている。
今季から、EL優勝チームには来季のCL出場権が与えられるだけに軽視はできない。リーグ戦もまだ優勝の可能性は残されている。サポーターの怒りを収めるためにもまずは勝利が必要だ。
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