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GK鈴木彩艶は期待に応えられず
サッカー日本代表は14日、AFCアジアカップカタール2023・グループリーグD組第1節でベトナム代表と対戦。最終的に4得点を奪って初戦白星を飾ったが、守備ではセットプレーから2失点を喫するなど予想以上の苦戦を強いられた。その中で、GK鈴木彩艶のパフォーマンスは今後への不安を募らせるものだった。
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1失点目は相手のシュートを褒めるしかないが、2失点目が問題だった。フリーキックからのファーストシュートが鈴木の元にこぼれると、相手がいる方向に弾いてしまい、ゴールに押し込まれている。もちろん、最初に競り負けたところ、こぼれ球に誰も反応できていないところなど、味方に問題がないわけではなく、鈴木1人の責任に押し付けるのは酷だが、最後の砦としてより正確なプレーを心がけるべきだったのは事実だ。
鈴木は2失点目のシーンについて試合後、飛び出しをキャンセルした判断は正しかったとしつつ「ボールはそこまで強くなかったですけど、バウンドして難しいシーンだった。相手も見えていたのでキャッチでこぼすというより、しっかり弾き切って外に出そうと思ったんですけど、うまく外に弾き切れずに失点してしまったので、そこは反省しなければいけないと思います」とコメントした。
また、セービング以外にも気になるポイントはあった。キック精度だ。パワーがあり、軽く敵陣深くまでボールを飛ばすことが可能なのは魅力的だが、ベトナム代表戦ではなかなか味方がいる場所へ届けられなかった。ロングボール成功数は8本中わずか1本に留まっている(スタッツはデータサイト『Sofa Score』を参照)。
ここで安定したプレーを見せることができれば1番手定着も近づいていたはずだが、むしろ評価を落としてしまった鈴木。ただ、6試合連続先発でこのまま守護神定着かに思われた2021年6月のJ1第18節・湘南ベルマーレ戦ではミスから2失点に絡み、そのシーズンのリーグ初先発だった2022年9月の鹿島アントラーズ戦ではセービングミスで勝ち越しゴールを献上するなど、今後の起用法を左右するであろう大事な試合でチャンスを自ら逃してきたのは浦和レッズ時代からであり、結局ベテラン西川周作の牙城は最後まで崩せなかった。若さゆえのメンタル的な部分が影響しているのかもしれない。
いずれにせよ、アジア杯は選手の成長を見守りながら日程を進めていくほど甘い舞台ではなく、今季シント=トロイデンでようやく継続的に試合に絡んでいる鈴木の起用には慎重になる必要がありそうだが、控えにいる前川黛也と野澤大志ブランドンも日本代表の経験値が浅い。今回のGK陣は2011年大会以来の優勝を目指すチームの唯一とも言っていい不安かもしれない。
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