日本代表のハビエル・アギーレ監督も関与が疑われているリーガ八百長騒動。スペイン紙『マルカ』によると20日にサラゴサ前会長アガピト・イグレシアス氏が、自身の選手に入金したと弁明する残留ボーナスの契約書を、現サラゴサ副会長サインス・デ・バランダ氏が特捜部に提出した。
スペイン特捜部は2011年5月21日に行われたサラゴサ対レバンテで八百長が行われたとして18ヵ月前から調査に取り組んでいる。10-11シーズン、サラゴサは1部残留のためには最終節で勝つ必要があったが、レバンテは残留が既に確定していた。
当時のサラゴサ会長イグレシアス氏は試合前日に口座から40万ユーロ(約5600万円)引き下ろしていたことが立証されている。そして、当時のサラゴサ選手9人とアギーレ監督に一人当たりボーナスの名目で9万ユーロ(約1260万円)が入金されるも、検察の聴取で選手一同は全て当日返金したと証言した。
特捜部は、アガピト氏が引き下ろした40万ユーロと選手と監督から回収した額をレバンテが受け取ったと踏んでいるが、同氏は40万ユーロはクラブ費用の為、選手に入金したお金は“ボーナス”だったと供述。
“ボーナス”であることを証明する書類がようやく姿を見せるも、問題はその金がレバンテ選手に渡ったという疑惑がかけられていることである。
バランダ氏は10-11シーズンのこの件に関する数々の書類を提出した。中には、試合の2日後に“ボーナス”としてチームの大半に支払われた計72万7120ユーロ(約1億180万円)の契約書も含まれている。さらに、その契約書は主将だったガビの署名入りだという。
そして、バランダ氏は「八百長があった場合、個人的な利益があったからだ」とクラブの潔白を主張している。
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