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「自分はどうなってもいい」横浜F・マリノスを勝たせたかった角田涼太朗の溢れる思い【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ第33節、横浜F・マリノス対アルビレックス新潟が24日に行われ、0-0の引き分けに終わった。マリノスは勝って25日に試合を控える首位ヴィッセル神戸にプレッシャーをかけることはできず。フル出場した角田涼太朗は、唇を震わせながら、その悔しさを言葉にしている。(取材・文:加藤健一)


角田涼太朗を襲った痛々しいアクシデント


【写真:Getty Images】

 先月15日の試合で下顎骨を骨折した角田涼太朗は、今月12日のセレッソ大阪戦で実践復帰を果たした。その試合で横浜F・マリノスは2-0の勝利を収め、この日も新潟を無失点に抑えたが、スコアレスドローに終わった。最終節を残すのみとなったマリノスが勝ち点64、2試合を残すヴィッセル神戸が勝ち点65という状況になり、マリノスの連覇に黄信号が灯った。

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「結果がすべてのゲームで勝ち切ることができなかった。本当に今日はそこに尽きる。攻め手もありましたし、オーガナイズできていた中で点が取れない。今年はそういうゲームを繰り返してしまっていたし、それが最後の最後で出てしまった」

 下顎骨を骨折して手術を受け、ヘッドギアをつけながらプレーする角田はこう試合を振り返った。復帰戦のあとには「どんな接触があるか分からないですけど、怖がったら終わりだと思っている」と話しており、プレーに支障がないことを強調している。実際に影響を感じさせないプレーぶりで、この試合でも鋭い寄せでピンチの芽を摘み取り、味方の動きに合わせる絶妙なパスで攻撃を組み立てていた。

 一方で、角田の接触を恐れないプレーが結果的にアクシデントにつながってしまった。金曜にもかかわらず日産スタジアムにかけつけた3万4千人を超える観衆は、痛々しいシーンを目の当たりにすることになる。

 39分のFKのチャンスで、エウベルの蹴ったボールは無回転でGK小島亨介を襲った。小島が正面に弾いたところを詰めたアンデルソン・ロペスが頭に当ててボールは宙に浮く。これをクリアした新井直人の頭が、わずかに遅れて飛んだ角田の顔面に当たった。

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