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トッテナムで信頼を掴んだポステコグルー采配。英国でも変わらぬ決断力と試練【コラム後編】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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今夏に日本を賑わせるニュースが飛び込んできた。かつて横浜F・マリノスで指揮を執り、セルティックでは多くの日本人選手を指導したアンジェ・ポステコグルーが今年6月にプレミアリーグの名門トッテナムの新監督に就任した。就任からおよそ半年、彼のこれまでのノースロンドンでの歩みを振り返る。【コラム後編】(文:安洋一郎)


責任感を植え付けるアプローチ

【写真:Getty Images】

 また選手への接し方以外にもチーム内での改革を行った。その一つがホームゲームの前日の過ごし方だ。

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 それまではクラブ施設に併設されているホテルに宿泊することが一般的だったが、今は各々の自宅で寝泊まりし、当日に集まるルールに変更している。多くの時間を家族と過ごしてもらうことで、リラックスして試合を迎えて欲しいという配慮だという。

 彼のマネジメント方法は、選手一人ひとりに責任感を与える意味で、かなり強い効果を発揮すると推測する。監督に対してアピールするためには、トレーニングを含めたピッチ上でのパフォーマンスのみが重要視されるため、各々が課題克服や持ち味を伸ばすために真剣に取り組む。その中でプライベートでは一家の長として、多くの時間を家族とともに過ごす。

 サッカー選手に関わらず、人は競争意識が高まり、今まで以上に責任感が与えられると、自ずと成長する。これが“ポステコグルー流“マネジメントがうまくいく秘訣なのだ。

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