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日本代表 1年前

メダルを狙うなら…。サッカーU-22日本代表から見えた「いくつかの不都合」【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

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サッカーU-22日本代表は18日、国際親善試合でU-22アルゼンチン代表と対戦し、5-2で勝利した。結果的に試合終盤に3得点を奪って点差を広げたが、そこまでの試合内容も見なければいけない。アジア予選を勝ち抜いて、パリ五輪でメダルを狙うためには、何が必要なのだろうか。(文:西部謙司)


カウンターへつなげる道筋は描けず

U-22日本代表、アシストした藤田譲瑠チマとゴールを決めた福田師王
【写真:Getty Images】

 ラスト15分間に3ゴールを連取して5-2の勝利。アルゼンチンの運動量が落ちてきたところで一気にたたみかけた。それまでの展開はほぼ互角。個の能力が高く、チームとしてもまとまりのあるアルゼンチンに対して、日本もひけをとらないプレーぶりだった。

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 U-22日本代表は上位進出できる水準のチームであることを証明した。優勝候補とも十分戦える地力を見せたとはいえ、上回るほどのものはまだ示していない。オーバーエイジも含めて、プラスアルファをどれだけ積めるかにかかってきそうだ。

 18分、佐藤恵允が右足でニアサイドを抜くシュートで先制。松木玖生がズバッと縦に入れたパスを左ハーフスペースで収めてからの力強い自信にあふれた一撃だった。

 双方ともコンパクトな陣形を保ちながらプレスをかけあう。日本のビルドアップはぎりぎり自陣から運び出せるかどうか。戦術的にはここを進化させられるかがポイントになりそうだった。相手の速いプレスにミスを連発していたわけではないが、プレスを外してカウンターへつなげる道筋までは描けていない。

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