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ヴィッセル神戸は「山口蛍不在」をどう乗り越えたのか。酒井高徳が感じた変化とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第32節、浦和レッズ対ヴィッセル神戸が12日に行われ、1-2で神戸が勝利した。齊藤未月に加えて山口蛍を欠く非常事態を神戸はチーム一丸で乗り切った。ドイツや日本代表で数々の修羅場を経験してきた酒井高徳は山口の代わりに務めたボランチの出来を振り返りつつ、チームの成長を実感している。(取材・文:元川悦子)


山口蛍という大きな穴

山口蛍に代わってボランチを務めたヴィッセル神戸DF酒井高徳
【写真:Getty Images】

 J1リーグの2023シーズンもラスト3戦。浦和レッズも数字上は可能性をわずかに残していたが、タイトル争いはヴィッセル神戸と横浜F・マリノスの2チームに事実上絞られた感が強かった。

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 そんな中、迎えた11月12日の浦和対神戸戦は両者の命運を大きく左右する大一番。11月4日のYBCルヴァンカップ決勝、8日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・浦項スティーラーズ戦を立て続けに落とし、リーグ戦でも崖っぷちに立つ浦和とは対照的に、神戸は2週間じっくりと調整。大一番に照準を合わせてきた。

 日程的には明らかに神戸優位。ただ、大きな懸念材料と見られたのが、中盤の要でキャプテンの山口蛍の負傷だ。10月28日の前節・湘南ベルマーレ戦を欠場し、浦和戦に間に合うかどうかが注目されたが、結果的にベンチ外となった。

 吉田孝行監督も穴埋め策を模索している。湘南戦途中から踏み切った酒井高徳のボランチ起用を今回も継続した。浦和も傑出した得点力のあるホセ・カンテの背後に調子を上げてきたエカニット・パンヤを入れ、これまでとはやや違った配置にしてきただけに、酒井高徳を含めた中盤がどこまで機能するかが1つのポイントになると見られた。

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