精神面で成熟。ジャマイカ戦後には謙遜気味なコメントも
フィリッポ・インザーギ新監督率いる今季のACミランで4-3-3の右FWに固定され、すでに4ゴールをマークしている本田圭佑。「勝負を決める点取屋」としての自信を深めた状態で、アギーレジャパンの10月シリーズに合流した。
「代表が前進しようとするんであれば、自分がゲームメークにあまり関与してはいけないっていう考えがあります。もしゲームメークに関与するならそれに集中すべきで、前の選手は個を追求するだけ。
自分自身は今、前で勝負していて、ゲームメークよりは前で脅威になる意識があります。今の代表は若い選手が多いし、自分がそういう(ゲームメーク)部分を見せてしまうと、ポゼッション面で成長しない。
日本は数的優位でないとボールを回せないって課題が過去何年もありましたし、それを解決して前進していかないといけない」と彼はあくまでゴールを奪うことに集中する姿勢を強調していた。
10日のジャマイカ戦(新潟)ではその理想をある程度は貫けた。長旅を強いられた彼らが守勢に回ったこともあり、日本は相手の4倍に相当する20本のシュートを打つことができた。
本田自身も酒井高徳(シュツットガルト)のラストパスを受け、完全フリーになるビッグチャンスが巡ってきたが、狙いすましたはずのループシュートはクロスバーを直撃。まさかのミスにつながってしまう。
「まあいろいろ考えすぎましたね。ああいうところを決めていかないといけないなとは思いますし。とはいえ、まああんなもんかなと思います。今の実力からすれば」と本田らしからぬ謙遜気味なコメントも飛び出した。