EURO予選グループAアイスランド対オランダの一戦が現地時間13日、アイスランドの首都レイキャビクで行われた。試合はスウォンジー所属のMFギルフィ・シグルドソンの2ゴールでアイスランドが2-0の勝利。オランダ戦での勝利は史上初。さらに、これで今予選は無失点での3連勝となった。
2ゴールでヒーローとなったシグルドソンは、試合後のインタビューで「完璧な夜だった」と歴史的な勝利を振り返る。
「オランダが主導権を握ることはわかっていた。僕らは守って、そこからのカウンターというプランを完璧に実行することが出来た」と自分たちのサッカーに自信を見せた。
さらに、DFヘルマン・フレイダルソンは地元アイスランドのテレビ局に対して「ロッベンは何度も“壁”にぶつかっていた。彼は1対1の場面でもチャンスを作ることが出来ていなかった。彼の周りにはいつも2、3人の選手が張り付いている」と、FWアリエン・ロッベンやFWロビン・ファン・ペルシーといった錚々たる攻撃陣を抑えたことに誇らしげに語った。
アイスランドは、沖縄県・那覇市とほぼ同じ人口約32万人。北欧圏に位置する島国で2013年度の世界平和度指数ランキングで第1位を記録するなど、『のどかで平和な小国』の代表的な国と言える。
一方で、サッカーでは過去にチェルシーやバロセロナで活躍したFWエイドゥル・グジョンセンを輩出したものの、これまでW杯もEUROも予選敗退で本大会への出場はなし。
しかし、2年後にフランスで開催されるEUROは出場国が従来の16カ国から24カ国に拡大されるため、初のメジャートーナメント出場へのビッグチャンスとなった。
アイスランドの次節は11月16日、勝ち点9で並ぶチェコとのアウェイ戦。新たな歴史の1ページを切り開くためにも是が非でも勝利を挙げたい一戦だ。
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