バルセロナが本拠地とするカタルーニャ州のアルトゥール・マス首相は13日に合法性の欠如を理由に、11月9日に行う予定だった分離独立の是非を問う住民投票を放棄した。
これによって、カタルーニャ独立の可能性は限りなくゼロに近くなり、バルサのリーガ脱退の可能性もほぼなくなったと言える。11月9日の住民投票はDFジェラール・ピケらも行うべきだと主張していた。
マス首相は代わりに州民に対して意思表示の機会としての投票という別の形を提案したが、今まで同首相の掲げるカタルーニャ分離独立を支持してきた左派系民族政党は、この形では国際的承認や法的拘束力に欠けるとして、強い不満の姿勢を示した。
しかし、全てはマス氏がカタルーニャ州政府における政権を勝ち取るための方策であった。11月9日にプログラムされていた住民投票はスペイン憲法に反するため、住民投票が行われていたとしてもその結果は法的拘束力を持たず、民主法治国家における一つの矛盾となることは明らかであった。
カタルーニャ州政府を構成する民族系政党の中にも様々な意見が存在し、決して分離独立支持に関して一枚岩ではなかった。更に、州政府が議決した住民投票に関する法律に対して憲法裁判所が差し止め命令を出したことによって、非常に難しい立場に追い込まれていたマス首相は苦渋の決断を下した。
【了】
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