フットボールチャンネル

日本代表 10年前

アギーレジャパン、王国ブラジルに完敗。ネイマールのゴールラッシュを浴びる

ハビエル・アギーレ監督率いる日本代表は14日、国際親善試合でブラジルと対戦した。

text by 編集部 photo by Getty Images

ネイマールに4ゴールを決められる

20141014_japan_getty
初スタメンとなった田口だが、チームと同様に相手の攻撃に翻弄された【写真:Getty Images】

 ここまでキャプテンを務めてきた本田圭佑がベンチスタート、田口泰士がアンカーでスタメン出場を果たすなど、ジャマイカ戦から6人を入れ替えた日本。ブラジルは立ち上がりから日本の守備網を崩しにかかる。ネイマールにドリブル突破を許すなど、日本のマークがやや緩い。

 その後は一人ひとりが粘り強く対応していったが、やはり個の打開力はブラジルが上。17分、ネイマールの仕掛けをファウルで止めると、直接FKが日本ゴールを襲う。川島永嗣が一歩も動けないコースに飛んだが、ポストに弾かれ失点は免れた。

 しかし直後の18分、裏に抜け出したネイマールがGKを交わすと無人のゴールに蹴り込む。日本が先制を許した。

 日本は23分、左サイドを上がった太田宏介がクロスを送る。相手DFのクリアのこぼれを小林悠が左足ボレーで狙うも惜しくもクロスバーの上を越えた。

 ブラジルがボールを持った時、日本の選手はコースを切っている。だが切り方が甘いと、ブラジルは隙間を縫って容赦無くパスを出してくる。普段なら出てこない角度からボールが出てくるから周りの日本選手の反応がわずかに遅れる。それが連続することで、いとも簡単にブラジルにバイタルエリアへの侵入を許してしまう。

 35分、日本は酒井高徳がクロスを送ると岡崎慎司がニアに走りながら頭で合わせるも枠を外れる。アディショナルタイム、柴崎岳のCKを送るとファーに流れたところを田中順也が左足で叩き、最後は塩谷司が狙うもミートできない。

 0-1で折り返して迎えた後半、日本は森岡亮太に代えて本田を投入。田中がインサイドハーフ、本田を前線に入った。

 3分、日本は柴崎のボールロストからカウンターを許すと、コウチーニョのスルーパスに抜け出したネイマールがGKとの一対一を冷静に制し、リードを2点に広げた。

 7分、日本は小林に代えて武藤嘉紀をピッチに送り込む。10分には、田中のパスに岡崎が右足で狙うもポストに嫌われた。

 14分、またもラインの裏を突いたネイマールが追いすがる柴崎をかわしてシュートもまわずかに外れる。22分には武藤がドリブルで左サイドを突破。速いクロスに本田が飛び込むもゴールは奪えない。

 25分、田中に代えて細貝萌を投入。細貝がアンカー、田口がインサイドハーフに移った。

 32分、日本は3失点目。シュートのこぼれ球をネイマールが詰めてハットトリックを達成した。

 33分、日本は岡崎に代えて柿谷曜一朗を投入。3トップのセンターに入った。

 35分、左でロビーニョとカカで崩すとクロスにネイマールが頭で合わせて4-0。ブラジルが楽しげに日本のゴールネットを揺らしていく。

 39分、柴崎に代えて鈴木大輔を投入。

 44分、太田のクロスに柿谷が頭で合わせるもGKに弾かれゴールならず。最後まで得点を奪えなかった日本。大黒柱の本田もインパクトを見せられず、0-4の完敗に終わった。

【了】

フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→

関連リンク

フットボール批評issue01 アギーレを殺すのは誰か?
ザックジャパンの軌跡 蒼き戦士たちの躍進とブラジルでの敗北、そして未来
タイトルという形で恩返しを
柿谷曜一朗のサッカースーパーテクニックバイブル
遠藤保仁、W杯を語る。日本サッカーが手にした知性
鹿島アントラーズ サッカー王国のつくりかた
前セレッソ大阪監督『レヴィ―・クルピ』名伯楽が初めて明かす「若き才能の磨き方」
フットボールチャンネル03 代表23人が語る 敗北の真実
サッカー日本代表 きゃらぺた エンブレムVer.
小林悠(川崎フロンターレ)小学生時代に培った技術が自分の武器を伸ばす
FC東京が本当に強くなるための覚悟

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!