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明治安田生命J2リーグの上位争いは混戦となっており、終盤戦に入ってジェフユナイテッド千葉がスパートをかけて5位に浮上してきた。長らくJ2に留まり続けてきたオリジナル10のジェフは、悲願のJ1復帰に少しずつ近づいている。(取材・文:ショーン・キャロル)
ジェフユナイテッド千葉は勝利のためにすべてを尽くす
これまで何度も言われてきたことだが、本来ジェフユナイテッドはJ2にいるべきクラブではない。
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素晴らしいスタジアムや充実したトレーニング施設、熱狂的なファン、そして最近ではエネルギッシュで効果的なプレースタイルに至るまで、この千葉のクラブに関するすべてがJ1に相応しいものである。チームのスローガンである「Win By All」(「どんな手段を使っても勝つ」、あるいは「勝利のためにすべてを尽くす」という意味だと思うが、翻訳の過程でどこかに紛れ込んでしまったようだ)と同じように、10年半近くも2部にとどまっているという事実は、本当に実態に即していない。
たとえば、Jリーグの“オリジナル10”のひとつであるジェフが、トップリーグにいた期間とほぼ同じ期間J2にいた(J2:14年、J1:17年)という事実はにわかに信じられない。2009年にジェフが降格したとき、誰も予想していなかった状況だろう。
私がフクダ電子アリーナで観戦したジェフのJ1最後のホームゲームは、2009年11月29日に降格組の大分トリニータに2-0で敗れた試合だった。それ以来、大分はJ1に2度(2012、18)昇格してJ2に2度(2013年、21年)降格した。その間ずっとJ2に留まり続けたジェフは、2012年から2017年までの間にプレーオフで4度敗れ、うち決勝では2度敗れた。それ以来、ジェフは8位より上でシーズンを終えられていない。
米倉恒貴はジェフの現メンバーの中でただ1人、蘇我の地でトップリーグを戦ったことがある。35歳となった米倉は、10月8日に水戸ホーリーホックと1-1で引き分けた後、毅然とした表情でこう話している。