11日、ドイツ紙『ビルド』のインタビューで、元浦和レッズ監督でDF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトOBのギド・ブッフバルト氏が、古巣シュトゥットガルトに苦言を呈している。
同クラブは現在、7節を消化し1勝2分4敗で16位。DFBポカールも2部のボーフムに敗れるなど思うような成績を残せていない。昨シーズンはヨーロッパリーグ予選に出場しながらPOで敗れ、二度の監督交代をしながら残留争いに巻き込まれている。今シーズンはさらにSD(スポーツディレクター)のフレディ・ボヴィッチ氏を解任した。しかし、同氏の後任がいまだ決まらないなど迷走が続いている。
ブッフバルト氏はボヴィッチ氏解任について「彼が最適と思うことを4年間ひたすら遂行してきた。クラブが決定を下すのは簡単ではなかったと思う」とコメント。しかし「それが正しいかどうかは別の話だ」と賛成のようだ。
後任人事は「簡単に決めてはいけない」と単にビッグネームを連れて来ればよいわけではないとしている。後任の人物像として「地元のことを知っている。気持ちがある人物」と同クラブを知り、長いスパンで改善できるような人材を挙げた。
具体的にはカール・アルゲバー氏、カールハインツ・フェルスター氏などが適任と見ている。自身と親交の深いアメリカ代表のユルゲン・クリンスマン監督は「常に考えをオープンに打ち明ける人物で素晴らしいこと」としながらも難しいと話した。
後任SDを一刻も早く探さなければいけないが、ブッフバルト氏は「ボヴィッチの代わりを探すだけではなく、体制ごと見直すべき」と全体的な見直しを要求。そして、「サポーターのためにも体質を変えること。1人のクビをすげ替えるだけではダメ」と意見を述べている。
また「サブマネージャーなどを置き、話し合わなければいけない」と改革案も提示した。「時間はかかる方法だが、今が設立のチャンス」と捉えているようだ。
自身のフロント入りについては「チームをより良く機能させる準備はある」といつでもフロント入りする準備はある様子。そして「このクラブはトップ5に属している」と古巣のポテンシャルを確信している。
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