シャルケのロベルト・ディ・マッテオ新監督についてドイツ紙『ビルド』が11日、「3つの秘密」と題してエピソードを紹介している。
会見で規律を順守させる厳格なボス宣言を打ち出したディ・マッテオ監督。同紙はコマンド(軍人)のようだと表現し、同監督がどのような人物なのかを3つのエピソードで紹介している。
まず1つ目は“狡猾”。
同監督は少年時代に地元にあるFCシャフハウゼン(現スイスの3部リーグ)の練習を一人でたびたび見学に訪れていたようだ。ある日、監督に「おい!こっちに来て何ができるか見せてみろ」と大声で呼び止められたディ・マッテオ少年。ボールを持つと監督の股をあっさり抜いて見せたという。その後選手たちは大笑いだったそうだ。ディ・マッテオ監督はそのまま同クラブに入団し、プロデビューしている。
2つ目は“頑固”。
同監督は、両親や教師の意見もなしに学校をやめているようだ。さらに、イタリアサッカー界の反対を押し切り1996年にラツィオからチェルシーへ5500万ユーロ(7800万円)で移籍している。そのことについてスイス紙『ノイエ・チューリッヒャー・ツァイトゥング』で「私には、私のなりの考えがあった」とコメントしている。
3つ目は“ユーモア”。
2002年の2月に選手として引退した同監督。引退前は足の骨折により、約1年半の間に9回も手術を行っている。引退時に同僚たちが涙しているのを見て「なんだこれは!私は死んだわけじゃない」と言い放ったそうである。
これらのエピソードを踏まえ『ビルド』は、「珍しい性格の持ち主。シャルケには変わったボスが生まれるかもしれない」と報じている。
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