細貝はアンカー濃厚。吉田の負傷で森重が最終ラインに
2014年ブラジルW杯でのまさかの日本代表落選から5ヵ月。細貝萌(ヘルタ・ベルリン)はハビエル・アギーレ監督率いる新生・日本代表では中盤の重要なピースと位置づけられている。
新体制初陣となった9月2連戦(ウルグアイ・ブラジル)では当初、アンカーのポジションに入る予定だったが、長谷部誠(フランクフルト)の負傷離脱によって右インサイドハーフで2試合を戦うことになった。
本人は「普段のアンカーや2ボランチの位置より若干高い位置に行ける分、高い位置でボールを奪って攻撃につなげていくことだったり、ビルドアップに関してももうちょっとやらなきゃいけなかった。まだまだ自分の課題は多いです」と不完全燃焼感を抱えたまま、ドイツに戻ることになった。
だが、10月シリーズでは最初から森重真人(FC東京)とともにアンカー要員として位置づけられることがハッキリした。アギーレ監督がメンバー発表会見で明言したからだ。
その後、吉田麻也(サウサンプトン)が離脱して森重が最終ラインに回ることになり、田口泰士(名古屋)が新たに加わったが、14日にブラジルとの大一番をシンガポールで控えているこの状況で新戦力は使いにくい。ジャマイカ戦も細貝先発が濃厚と言っていい。
「代表とクラブは違うんでスタイルも多少違いますけど、今回はクラブに近い形でできるんじゃないかと思っています。代表では何か新しいことをやろうというよりも、クラブでやっているようなプレーができれば一番いい。
自分がボールを奪うことは意識してやりたいですし、自分がプレスをかけに行った時に他の選手がボールを奪えるようにも仕向けないといけない。周りとバランスよくやって、先につながるようなプレーができればいいと思います」